炎症性腸疾患(IBD)の検査は、病気の正確な診断だけでなく、治療効果の評価や再燃の早期発見に欠かせません。当院では、最新の検査設備と専門知識を活かし、一人ひとりに最適な検査プランをご提案いたします。
IBDの検査(日ごろの検査)
IBDの検査(日ごろの検査)
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炎症性腸疾患(IBD)の検査は、病気の正確な診断だけでなく、治療効果の評価や再燃の早期発見に欠かせません。当院では、最新の検査設備と専門知識を活かし、一人ひとりに最適な検査プランをご提案いたします。
IBDの検査には、大きく分けて以下の2つの目的があります。
症状だけで活動性を判断することは難しく、症状と実際の活動性が乖離することも多くあります。そのため、客観的な検査を通じて、病気の活動性を正確に把握することが重要です。
まず、これまでの症状や既往歴、服用している薬、海外渡航歴などを詳しく伺う「問診」を行ないます。その上で、以下の検査を組み合わせて、診断を進めていきます。診断のプロセスについては、こちらもご参照ください。
血液検査
貧血の有無、炎症反応の程度、栄養状態などを確認します。
便検査
感染症の有無だけでなく、腸管の炎症の程度を評価します。
内視鏡検査(大腸カメラ検査や胃カメラ検査)
IBDの診断や活動性の評価において、中心となる検査です。カメラ検査については、こちらもご参照ください。
画像検査(CTやMRIなど)
腸管の炎症を把握するだけでなく、狭窄、瘻孔(腸と腸、あるいは腸と皮膚などとの間にバイパスができる)、膿瘍(炎症部の近傍に膿が溜まる)などの合併症の有無を把握するのに役立ちます。特にクローン病では、これらの合併症の有無が、治療を選択する上で重要です。
IBDは慢性疾患であり、症状が落ち着いている「寛解期」であっても、腸の炎症が続いている場合があります。このような状態を放置すると、知らずに病気が進行し、腸管ダメージが蓄積していくリスクがあります。当院では、以下の目的で、定期的なモニタリング検査を行なっています。
このように、症状が落ち着いている場合でも、さまざまなバイオマーカーやカメラ検査を通じてモニタリングを行ないます。当院では、長く付き合うIBDだからこそ、継続しやすく無理のないモニタリングをご提案し、質の高い生活を送るサポートをいたします。
IBDは一生涯にわたる病気であり、症状がない時期でも、定期的な検査を通じて病気の状態を把握し、治療の効果を確認することが重要です。当院では、患者さんが安心して治療を継続できるよう、一人ひとりの状態に合わせた検査を提案・サポートしていければと考えています。
気になる症状がある方だけでなく、IBDの検査やモニタリングにご不安がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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